去年の年末、わたしはAmazonのブラックフライデーでそこそこの金額のお買い物をしました。

そして先日、期間限定のAmazonポイントが二千円ちょっと付与されていて「期間限定だし早く使わなきゃな、あー仕方ない仕方ない、お買い物仕方ない」と思ったのがすべての始まりです。

普段は釣り用ルアーもダイソーで十分、というかむしろダイソー最高派なのですが、このときばかりは少し気が大きくなっていました。せっかくポイントもあるし、たまにはいいやつを使ってみよう。そう思って、いつもよりちょっとお高めなルアーメーカー製のルアーを3つ、まとめてポチッと。

ところが届いた注文内容を改めて見て、しょんぼりします。そのうちのひとつがマーケットプレイス出品で、約520円の送料がしっかり表示されていたのです。

送料無料だと思い込んでいた自分が悪い。ちゃんと見ていなかった自分が悪い。それは分かっているのですが、それでもやっぱりちょっと悲しい。

「この悲しみ、わたし自身はもちろん他の人にも味わってほしくないな」

そんな感情から生まれたのが、Amazon Shipping Cost Alert というChrome拡張機能です。


何をする拡張機能なのか

Amazon Shipping Cost Alert はとてもシンプルな拡張機能です。

Amazonの商品ページを見ているとき、送料の金額が表示されている場合に、小さなアラートを表示します。

送料が必ず請求される、と断定するものではありません。あくまで「送料が有料として表示されているよ」という注意喚起です。

・マーケットプレイス出品の商品
・プライム対象外の商品
・配送条件によって送料表示が変わる商品

こういったケースでは、商品自体の価格ばかりに目がいって、送料の表示を見落としがちです。

だからこそ「今ここ、ちょっとだけ注意して見てみてね」という合図を出す。それだけに絞った拡張機能です。


技術的な仕組みについて

この拡張機能は、ユーザーのデータを一切収集しません。ログイン情報も、購入履歴も、個人情報も扱いません。

やっていることは本当に単純で、

  • 現在表示しているAmazonの商品ページのDOMを
  • ブラウザ内でローカルに読み取り
  • 送料金額が表示されている要素が存在するかをチェックし
  • 該当する場合にアラートを表示

これだけです。

外部サーバーとの通信も行っていませんし、解析ツールやトラッキングも使っていません。

「余計なことはしない」「必要なことだけを、分かりやすく」

Dottiqのツール作りでいつも意識している方針を、そのまま形にしています。


多言語対応について

Amazon Shipping Cost Alert は、できるだけ多くの人に違和感なく使ってもらえるよう、最初から多言語対応を前提に設計しています。

Amazonは国や地域によって、送料表示の位置や表記方法が微妙に異なります。そのため、この拡張機能では文言を条件分岐で判定するのではなく、ページ構造や表示されている要素をもとに動作するようにしています。

現在対応している言語は以下のとおりです。

  • 日本語
  • 英語
  • ドイツ語
  • フランス語
  • イタリア語
  • スペイン語

表示されるアラートの文言は、Amazonの表示言語やサイトの地域設定をもとに自動的に切り替わります。特別な設定や操作は必要ありません。

「送料が表示されている」という事実を、言語の壁なく伝える。そのために、多言語対応もこの拡張機能の大切な要素のひとつとして扱っています。


開発で一番苦労したところ

一番悩んだのは、「どこまでを送料ありとして扱うか」でした。

Amazonの商品ページは、国や条件、出品形態によって構造が微妙に違います。同じ商品でも、

  • プライム会員かどうか
  • 配送先の地域
  • 出品者
  • 在庫状況

によって、送料の表示場所や更新タイミングが変わることがあります。

厳密に条件を積み重ねると実装が複雑になりますが、逆に曖昧すぎるとアラートの意味が薄れてしまう。

そこで今回は、「送料の金額が表示されているかどうか」という一点に絞って判断する設計にしました。

完璧な判定よりも、「見落としに気づくきっかけを作る」ことを優先しています。


工夫したポイント

もうひとつ大事にしたのが、主張しすぎないことです。

アラートは目立ちすぎると邪魔になります。でも、目立たなさすぎると存在意義がありません。

色、サイズ、表示位置は何度も調整しました。「視界に入るけど、作業の邪魔はしない」そのバランスを探るのが意外と難しかったです。

また、ページの再読み込みやバリエーション切り替えといった動的な変更にも対応できるよう、DOMの変化を監視する仕組みも入れています。


なぜ作ったのか、改めて

この拡張機能は、すごく便利なことをするわけではありません。劇的に作業効率が上がるわけでもありません。

でも「うっかり送料の表示を見落として、あとでちょっと後悔する」その小さなストレスを減らすことはできると思っています。

自分がしょんぼりした経験から生まれたものだからこそ、同じタイプの人にはきっと刺さるはず。そう信じて公開しました。


ダウンロードはこちら

📦 Amazon Shipping Cost Alert https://chromewebstore.google.com/detail/lkjdnaljakniojfbjenlgngednbkciek?utm_source=item-share-cb


おまけ:もしよければこちらも

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