Macの起動時にClipyを自動で立ち上げる設定にしていると、こんな通知が毎回表示されて困っていませんか?

「ログイン項目が追加されました。ログインすると“Clipy.app”が自動的に開きます。機能拡張は“ログイン項目と機能拡張”で管理できます。」


この通知「一度だけ」出るならまだしも、なぜか毎回出てくる。そんな人のために根本的な原因と完全な対処法を紹介します。

🔍 原因:Clipyが毎回「ログイン項目に自動で再登録」している
この現象、実は以下のような流れで起きています。

Clipy環境設定の「ログイン時に起動」をオンにすると、Clipyがログイン項目に登録されます。そしてMacの次回起動時、Clipyが起動すると再びログイン項目に追加。つまりあの表示はシンプルにClipy自体が「毎回登録している」から毎回表示されています。

それではと「ログイン時に起動」をオフにして手動でログイン項目に登録してみましょう。すると初回起動時に「Clipyをログイン時に起動しますか?」と聞かれます。「はい」と答えるとやはり環境設定の「ログイン時に起動」にチェックが入るという無限ループに陥ります。

解決策:launchctlで「静かに」Clipyを起動させる
このループを断ち切るには、macOSの「ログイン項目」ではなく、LaunchAgentという仕組みを使ってClipyを起動させるのがベストです。

🔧 実践手順(やや上級者向け)
plistファイルを作成
以下の内容でファイルを作成します。

保存場所:
~/Library/LaunchAgents/com.user.clipy.plist

中身:
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
<key>Label</key>
<string>com.user.clipy</string>
<key>ProgramArguments</key>
<array>
<string>/Applications/Clipy.app/Contents/MacOS/Clipy</string>
</array>
<key>RunAtLoad</key>
<true/>
</dict>
</plist>
※Clipyのインストール場所が異なる場合は、上記パスを適宜変更してください。

ターミナルで読み込み
launchctl load ~/Library/LaunchAgents/com.user.clipy.plist

Clipyの設定を変更
Clipyの環境設定を開き「ログイン時に起動する」のチェックを外す

🎉 効果
Clipyは通知なしでログイン時に自動起動
macOSの「ログイン項目」に依存しないため通知が出ない
アラートのストレスから解放されます!

🔁 補足:再発時の対処
Clipyを再インストールしたりmacOSを大きくアップデートした場合は、再度plistを読み込む必要があります。

以上でMac起動時の「ログイン項目が追加されました」問題は完全に解決できます。静かにClipyを使いたい方、ぜひお試しください。

✒️ 追記
現在Clipyは開発が止まっているため、新たにインストールなさるなら派生アプリの「Maccy」がおすすめです😋
>‎「Maccy」をMac App Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/maccy/id1527619437

🙏 Special Thanks:@yamo74